平成25年5月19日、岡谷市民総合体育館柔道場行われた審判講習会に参加してきました。これから導入されることになる新しいルールについての説明を受けてきましたので一部を紹介します。
講師は、全日本柔道連盟審判委員会副委員長で、山梨学院大学教授兼柔道部総監督の西田孝宏先生でした。
なお、以下の内容は講習会の資料を見ながら書いていますが、間違いがありましたらお詫びするとともに、ご指摘いただければ幸いです。
新ルールの導入時期
新ルールは8月下旬にリオデジャネイロで行われる世界選手権大会以降、国際柔道連盟が主催する大会において本格的に導入されます。文武館が参加するような小さな大会においても、今秋以降、徐々に導入されていくと思います。
一審制について
一審制は、ビデオによるケアシステムや、主審とジュリーがコミュニケーションをとるための音声通信システムなどが必要となるため、小さな大会で導入されることはないだろうとの説明がありました。
主な変更点
指導について
1回目から3回目の「指導」は相手のスコアに反映しない。ただし、4回目は「反則負け」として相手が勝者となる。今までは指導2回で有効、指導3回で技有と同等のポイントが相手についていましたが、それがなくなります。指導を3回とられても、有効をひとつでもとれば勝ちとなります。
組み方について
- 現在のルールでは、標準的組み方でない場合は、攻撃しないで5秒を超えると「指導」が与えられていたが、新ルールでは直ちに攻撃しなければ「指導」が与えられる。
- 両手で相手の釣り手を切った場合は「指導」が与えられる。
- 相手の組み手をたたく(はじく)ようにして切った場合は「指導」が与えられる。
- 足を使って組み手を切るのは、自身の足に腕を引きつけて切る場合も含めて「指導」が与えられる。
- 奥襟を持って、相手に対してプレッシャーを与え、技をかけることなく、ただ単に相手を引き倒すように腹ばいにさせた場合は、倒した方に「指導」が与えられる。
寝技について
- 「抑え込み」が宣告された場合、両者が場外に出たとしても「抑え込み」は継続される。
- 「抑え込み」は10秒で有効、15秒で技あり、20秒で一本となる。